“欲しいモノを立体で作れる”と一時期ブームになった3Dプリンター。当時は使いこなすのに専門的知識が必要となる“玄人向けの趣味”だったが、いまでは誰でも高品質ですぐに作れる“実用ツール”に進化を遂げている。「欲しいモノを自由に作る生活」が現実になったのだ。
自動化と高速化が進み完成度の高い作品が作れる
3Dプリンターは2013年頃に第1次ブームを迎えた。欲しいモノ(立体物)を自分で作れると注目を集めたが、手動でのレベリングやノズル詰まりとの格闘は日常茶飯事。初心者は挫折し、ブームは去った。
だが最新のプリンターは「アイデアを形にするツール」へと劇的に進化。その背景には完全自動化の実現がある。かつて“職人技”が必要だったレベリングはボタンひとつで完結し、AIカメラが造形ミスを監視してくれる。スマホアプリから好きなデータを選び、印刷ボタンを押すだけで、高い精度で造形できるようになったのだ。

さらに、以前の5〜10倍という圧倒的な高速化と、最大16色のマルチカラー造形も一般化。3Dデータを印刷用データに変換する「スライサー」という複雑なソフトに専門知識がなくても、箱から出して数分で「実用的な多色パーツ」を作り出せる。「欠けてしまったこのパーツが欲しい」というニーズにも応えて製作してくれるのが、最新の3Dプリンターだ。

▶ブーム初期と現在の3Dプリンター比較

初心者でも扱いやすい3Dプリンター3モデル
本格的な造形が可能でコスパ抜群の3Dプリンター入門機

バンブーラボ
A1 mini
5万2800円
全自動キャリブレーション機能を備え、初心者でも迷わない操作性が魅力。最大50mm/sの高速造形に対応し、最大4つのフィラメントを自動供給できる「AMS Lite」の併用でマルチカラー印刷も可能だ。
SPEC ●造形サイズ:180mm角●最高速度:500mm/s●ノズル温度:300℃●ベッド温度:80℃●サイズ/質量:W347×H365×D315mm/5.5kg

完全自動レベリングで即プリントが始められる

フラッシュフォージ
Adventurer 5M Pro
8万4700円
最大600mm/sの高速造形と完全自動レベリングで、初心者でも「箱から出して即プリント」が可能。HEPAフィルター搭載の密閉型で、静音性と安全性が高く、家庭や教育現場での実用的な製作に最適だ。
SPEC ●造形サイズ:220mm角●最高速度:600mm/s●ノズル温度:280℃●ベッド温度:110℃●サイズ/質量:W380×H453×D400mm/14.6kg

4基のCFSを連携させて最大16色のマルチカラー印刷が可能

クリアリティ
K2 Plus
23万4999円
最大600mm/sの高速造形と350mm角の大型造形を実現。次世代のCFSユニットにより最大16色のマルチカラー印刷に対応する。FOC制御のモーターとAIカメラを搭載し、高精度な造形が可能だ。
SPEC ●造形サイズ:350mm角●最高速度:600mm/s●ノズル温度:350℃●ベッド温度:120℃●サイズ/質量:W495×H640×D515mm/35kg

※:3Dプリンターの価格は、プリンター単体の価格です。
人気YouTuberが実際に使ってわかった人気モデルの実力教えます!愛用マシンの“ココ”が魅力
YouTubeでも3Dプリンター紹介の投稿動画は多い。ここでは数々のモデルを使用してきたYouTuber2名に、愛用しているマシンの魅力を教えてもらった。

Age of 3DP
ウノケンさん
YouTube:https://www.youtube.com/@Ageof3DP
HP https://unolaboratory.com/
X @ageof3dp

【愛用3Dプリンター】バンブーラボ H2C

複数素材やカラーのプリントをノズルの自動交換で簡単にこなす
「複数ノズルを自動交換する革新的な『Vortek』機構を搭載。材料の無駄を大幅に削減し、マルチカラー・マルチマテリアル3Dプリントの常識を覆しました。息を呑むほどカラフルな造形や、複数の異なる素材を組み合わせたプリントを、いとも簡単にこなしてしまう驚きの3Dプリンターです」

【自信作はコチラ!】


↑AIで生成した3次元データをもとに、H2Cで作製したロボット。モデリングも塗装も一切行わず、たった一度の3Dプリントで生み出された。

かける工房さん
YouTube
https://www.youtube.com/@Kakeru-Cobo
https://www.youtube.com/@Rocket-Kakeru
X @nekobeya_n_m

【愛用3Dプリンター】バンブーラボ A1 mini

3Dプリンターの面倒を解消した革命児!
「箱出し即プリントの手軽さと、AMS Liteによる多色造形が低価格で手に入るのは衝撃です。3Dモデルをまだ作れない方でも、公式の『MakerWorld』というデータ共有サイトから好きなモデルを無料で選んで、印刷可能です。世界中の仲間の作品が簡単に作れる不思議さも格別。印刷したいサイズによって『mini』か上位モデルの『A1』を選択すると良いです」

【自信作はコチラ!】


↑アニメの中で登場した発電機構が実際に発電可能か検証するために製作した機構(上)から日常に使用できる部品、インテリア小物(下)まで作れる。最近話題の3Dモデル生成での作品作りも面白い。※猫の置物は彫刻家 萩原 亮さんの作品
※「GetNavi」2026年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
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