高度3万メートルからパラシュートなしダイブ! 成層圏から無傷で戻った最強iPhoneケース

ink_pen 2026/9/3
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高度3万メートルからパラシュートなしダイブ! 成層圏から無傷で戻った最強iPhoneケース
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

あるケースメーカーが、自社製ケースを装着したiPhone 17 Proを高度約30kmの成層圏から落下させ、無傷で保護することに成功し、ギネス世界記録を樹立しました。

ケースメーカーのRhinoShieldは英国の航空宇宙企業・Sent Into Spaceと協力し、2026年6月24日にスウェーデンのキルナ近郊にあるエスレンジ宇宙センターで実験を行いました。

この実験では、高高度気球を使い、RhinoShieldの「AirX」を装着したiPhone 17 Proを高度約3万mまで上昇させてから落下させています。なお、iPhoneにはパラシュートなどの安全装置は一切取り付けられていませんでした。

iPhone 17 Proは、マイナス40度からマイナス60度の極低温のなかを25分間落下しました。地面に激突後、回収チームが発見するまでに5時間を要したものの、iPhoneは問題なく動作し、通話や写真撮影も正常に行えたとされています。

ギネス世界記録はこれを「スマートフォンケースに入れた携帯電話の最高高度からの落下(自然地形)」として正式に認定しました。RhinoShieldはこの落下実験の準備に1年を費やし、50万ドル(約8000万円※)の費用を投じて専門の航空宇宙企業と協力したと説明しています。

※1ドル=約160円で換算(2026年9月1日現在)

この実験は非常に興味深い試みですが、海外テックサイトのTom’s Guideは、高さ約9mの木から落とした場合でも結果は同じだった可能性があると指摘しています。

スマートフォンは質量が比較的小さく空気抵抗が大きいため、落下の早い段階で終端速度(それ以上加速しない一定の速度)に達します。そのため、それ以上落下高度を上げても衝突時の速度や衝撃はほとんど変わらないと説明されています。

さらに今回の実験では、iPhoneが着地した場所が衝撃を吸収しやすい林床であり、多くの植物がクッションの役割を果たしたことも有利に働いたと分析されています。

それでもAirXは、熱可塑性エラストマー(TPE)素材を採用し、360度エアクッションチャンバーと3点圧縮構造「ShockSpread」を備えています。社内テストでは、4000Gの衝撃を約775Gまで軽減できたとのことです。また、回転試験機の中で落下や衝突を繰り返すタンブル試験においても、2万4000回の衝撃に耐え抜いたと報告されています。

いずれにせよ、このケースが駐車場の硬い地面への落下や、子どもの不意の落下事故、あるいは気球からの偶発的な落下といった、日常生活で想定される衝撃に対して十分な耐性を備えていることは間違いなさそうです。


Source: Guinness World Record

Via: Tom’s Guide

Image: ギネス世界記録/YouTube

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