仕事用のノートを持ち歩く際に、意外と便利なのがノートカバーだ。
単にノートそのものを保護するだけでなく、カバンの中でノートが勝手に開かないように固定することでページの曲がりや擦れ汚れを防止したり、ポケットやペンホルダーを備えたタイプなら名刺やペンなどを収納できたりと、地味に役立つ。
ただ、一度使って慣れてしまうと欲が出るもので、特に収納力に関しては「もうちょっとあれこれ入るともっと便利なんだけど……」などと考えてしまう。
とはいえ、ノートカバーは構造上どうしてもポケットのマチが作りにくく、書類や紙を収納するのが精一杯。厚みのあるものは入らないというのがこれまでの常識だった。
そこを覆したのがラコニック「A5マルチ・ケース」だ。見た目はごく普通のノートカバーながら、風呂敷のように柔軟な収納性能がとても使いやすいのである。

芯材を使わない、しなやかで丈夫なノートカバー
筆者もこれまでにいくつかのノートカバーを使ってきたが、どれも“ノートの保護”が大前提ということもあって、全体に芯材が入って頑丈というのが基本だ。つまり、ポケットがあっても硬いから大きく開かず、だいたいがコピー用紙数枚程度の収納力しかなかった。
その点、ラコニックのA5マルチ・ケースは芯材を使わず、しなやかな帆布で作られていてユニークである。

表紙・裏表紙に芯材(厚紙など)が入っていないため、折り曲げには強くないということになるが、ノートが折れてしまうぐらい力ずくでカバンに押し込むような状況は、そもそも避けたほうがいいに決まっている。
タテ糸にコットン、ヨコ糸にリサイクルナイロンを使用した帆布ということで、擦れなどに対しての耐性は十分に高い。ひとまずノートカバーとしての保護性能は問題ないと言えそうだ。


内部は左右それぞれ2ポケット(計4ポケット)を備え、ノートはそのうちの1つに裏表紙を挿し込むような形で収納する。
左右のポケットにそれぞれノートを収納して2冊持ちで運用するのもありだ。
タブレットからバッテリーまで何でも飲み込む
あとは空いているポケットに必要な物を放り込めばOK。ただしノートを挿し込んでいる側に厚みのあるものを入れると、ノートへの書き込みがしづらくなるので、その点は考えたほうがいいだろう。


さて、肝心の収納力に関してだが、とにかくなんでも放り込んでみて、どれぐらい入るかを試してみてほしい。正直、「え、これだけのものがノートカバーに入るの?」というぐらいにいろいろなものが収納できる。
まず、iPad miniなど小型のタブレットやスマホは当然のこと、名刺入れ、手帳、ペン、定規、テープのり、ふせんなどの文具類、モバイルバッテリー、文庫本、USBケーブル、ワイヤレスイヤホンとケースといった小物まで、とにかく思った以上に飲み込んでしまう。


中身が飛び出さないようにリボンでガード
あとは裏側に縫い付けられたリボンをぐるりと巻いて結べば、勝手に開くこともない。リボンはノート単体を入れただけでは長すぎるが、逆にこれだけのものを入れても巻いて結べるぐらいの余裕があるということ。本当に風呂敷包みのような自由度の高さと言えるだろう。



芯材が入っていないため、帆布がボコボコに膨らむのを気にしなければ、本当にこれだけのものが入るわけだ。
なんなら最低限、これだけ入ったA5マルチ・ケースとノートPCさえあれば社内どこでも移動して仕事ができるかもしれない。
ロールポーチや工具入れにもなる
よく見れば、A5マルチ・ケースという製品名には、ノートカバー要素が含まれていない。つまり実のところ、収納物にノートを含む必要もないのである。
例えば、文具類と小さなガジェットをポケットに放り込んで本体ごとぐるぐる巻いてリボンを結ぶと、いわゆるロールポーチのように使うことも可能だ。

帆布の頑丈さを考えれば、もう少し重くてゴツゴツした工具も入るだろう。
おおよそポケットからはみ出さない限りほとんどのものが収納できそうで、まさにマルチ・ケースという名前にふさわしい性能と言えそうだ。

面倒くさがり屋にこそ刺さる
もちろん、いちいちリボンを結ぶのが面倒くさいという意見もあるだろうが、そのあたりは収納の自由度とトレードオフになる。
収納性を選ぶか、煩わしさを理由に敬遠するかはユーザーの自由だが、個人的には、ここまで何でも入るノートカバーというのは見たことがなく、実際に使ってみて、収納力のメリットは非常に大きいと感じた。
小物・文具類をペンケースやガジェットポーチなどに分けて持ち歩くのはそれだけで手間であり、なによりチマチマとポーチのファスナーを開けて出し入れするよりは、ガバッと大きなポケットに片っ端から放り込んでおくほうが手間がない。
むしろリボンひとつ巻くだけで済むのだから、こっちのほうが面倒くさがり屋に向いているのではないかとすら思うほどである。