食品スーパー「ヤオコー マーケットプレイス(以下、ヤオコー)」は、1890(明治23)年、埼玉の小川町で青果店「八百幸商店」として創業。人気ラジオ番組の名物企画「スーパー総選挙」では、2024年にオーケーの5連覇を阻止して1位に輝いた超実力派です。人気の理由は、お得なおいしさと楽しさに付加価値を置いた独自の売場作りにあり。また、自社工場と店内調理を組み合わせた高品質な総菜、高品質PB「Yes! Premium」をはじめ、全4ラインで手掛けるオリジナル商品も秀逸です。グループ内には「エイビイ」や「フーコット」といった格安スーパーも。
■ この記事で紹介する商品
| タグ | 商品名 | 価格 | ひとことポイント |
| 【ガチうま】 | 【香りずんだ】手握りおはぎ | 140.40円 | 認定試験の合格者だけが握る名物おはぎ |
| 【ガチうま】 | 本当に旨いジューシー肉焼売 | 365.04円 | Yes! Premiumの点心。国産豚肉の旨みが凝縮 |
| 【隠れた名品】 | 生パスタのラザニア風 | 429.84円 | もちもち平パスタに赤白ソースがたっぷり |
| 【隠れた名品】 | 海老マヨ | 537.84円 | プリプリ海老に甘酸っぱいマヨソース。90g×2袋 |
| 【PB】 | 和歌山県産 すもも 38g | 321.84円 | 珍しいすももを商品化。やわらかドライフルーツ |
※価格は取材時点のもの。店舗・時期により異なる場合があります。
埼玉出身。幼少期よりお世話になってきたのがヤオコーであり、帰省中は必ず訪れます。惣菜もさることながら、一目置いているのが「Yes!」の多彩な品ぞろえとお洒落でシズル感あふれるデザイン。自宅の生活圏内にも店舗はあり、中華総菜と「Yes!」を欲したときに訪れています。

レビュアー:中山秀明さん ヤオコー通
埼玉出身。幼少期よりお世話になってきたのがヤオコーであり、帰省中は必ず訪れます。惣菜もさることながら、一目置いているのが「Yes!」の多彩な品ぞろえとお洒落でシズル感あふれるデザイン。自宅の生活圏内にも店舗はあり、中華総菜と「Yes!」を欲したときに訪れています。
▶ 推しポイント3
- ・「Yes!」の味とデザインがスゴイ。デザインは個人的ナンバーワン
- ・「Yes!」のなかでも中華、イタリアン、ナッツ、ドライフルーツ、コーヒー豆、お茶(茶葉)が神
- ・埼玉県人は主張しないがもっと誇っていい。御三家としては「ベルク(クルベ)」「マミーマート(生鮮市場TOP!)」も素敵
【ガチうま】首都圏で楽しめる仙台名物そのままの味

爽やかなうまみと絶妙な粒感が美味
ずんだ(宮城など東北伝統の、すりつぶした枝豆のあん)の爽やかなうまみを生かしたやさしい甘みと、絶妙な粒感が美味。社内の技術認定試験に合格した専門スタッフが握る、ヤオコー名物おはぎのなかでも熱狂的なファンが多い傑作です。

“日本一のおはぎ”と称される名店の味を受け継いだ匠の製法
チェーンスーパーではトライアルのおはぎも名高いPBですが、ヤオコーの手握りおはぎも絶品。その背景には、“日本一のおはぎ”とも称される仙台の名店の味を受け継いだ、というストーリーがあります。
おはぎの名は萩(はぎ)が由来(秋彼岸。ぼたもちは春彼岸の牡丹)。仙台は古くから萩の名所で市花も萩。そんな土地で圧倒的なおいしさを誇る名店の味が、めぐりめぐってヤオコーのおはぎに息づいています。

ということで本題へ。かつてヤオコーが新名物を生み出そうと苦心していた頃、開発担当者がその名店のおはぎに大感動。熱意が実って製法を学び、丁寧な技術習得を重ねて生まれたのが、この手握りおはぎなのだそうです。

習得したレシピは、ずんだではなく小豆のおはぎかもしれませんが、そのDNAはずんだにも通じていることでしょう。おいしさの要となる代表的なポイントは、糖度と割合(あんと米の配合)にあり。またヤオコーには手握りおはぎに関する独自の技術認定制度があり、認定試験の合格者しか握ることができません。おはぎ好きは必食です!

【ガチうま】「本当に旨い」はガチでマジ!

肉のうまみや脂の甘みが凝縮した超名作
国産豚肉をシンプルな味付けで調味することで、肉のうまみや脂の甘みを引き立たせたジューシーな焼売。高品質ライン「Yes! Premium」のなかでも人気が高く、それでいて値ごろな価格も魅力です。

ヤオコーが得意な中華のなかでも屈指の名作
ヤオコーで特筆すべきポイントのひとつが、中華がハイレベルかつバリエーション豊富なこと。点心だけでも名作が多く、なかでも「本当に旨い」シリーズは焼売を筆頭に、肉まん、小籠包、ワンタンなど粒ぞろいです。

そのうえ焼売シリーズは「肉焼売」をはじめ「五品目の素材」、「帆立」、「海老」と多彩で、最初は売り場で悩むこと必至。どれも激ウマなのですが、まずは基本の「肉焼売」から試すのがいいでしょう。

焼売の加熱はせいろなどで蒸すのがベストですが、レンチンでも構いません。シンプルな味付けで、ジューシーかつ素材のダシ感豊かな高級レストランクオリティのおいしさを楽しめます。なお、同シリーズは今回のように1個増量されていたり、組み合わせの2パックで少しお得に買えたりする、この良心も魅力です。

【隠れた名品】馴染みあるラザニアの味が家で手軽に

もちもちの平パスタに赤白ソースがよく絡む
しっとり、もちもちとした平べったい生パスタに濃厚でコク深いソースがたっぷり。トマトと牛肉のうまみが凝縮したボロネーゼソース、クリーミーなベシャメルソースとチーズの口どけもたまりません。

甘めでしっとりした日本的ラザニアがイイ!
ヤオコーはイタリアンも素晴らしく、中華ほど種類は多くないのですが、冷凍ピザやパスタソースはぜひ試していただきたいクオリティです。そして、惣菜系でイチオシなのが「生パスタのラザニア風」。
ラザニアではなくラザニア“風”となっているのは、重ね方なのか、パスタの形やサイズなのか、何かが本場のレシピとは違うからだと思うのですが、日本人がイメージするラザニアの味という理解でOKです。

個人的に、本場と比べてヤオコーのほうに特徴を感じるのは、全体的にしっとりしていること。本場のラザニアはもっとがっちりミルフィーユ的な印象ですが、「生パスタのラザニア風」はとろっとしていて、ご飯のおかずとしても合わせやすい気がします。

また、パスタは適度な大きさに切れていて、箸でも食べやすい印象。なお、デパ地下などでラザニアを買うと1000円を超えることも珍しくないですが、それに比べれば圧倒的にリーズナブル。合わせるお酒は赤ワイン推しで、余ったソースはバゲットにディップするのがオススメです。

【隠れた名品】企画者の発想とデザインに拍手喝采!

ほんのり甘酸っぱくクリーミーなソースがウマい
プリッとハリのある海老に衣をふんわりまとわせ、トマトケチャップの甘みと酸味がなじむマヨソースを絡めた冷凍食品。個食や弁当などに使いやすい、1袋90g×2セットのパッケージも特徴です。

海老好きも納得の素材感とソースの味わい
ヤオコーの中華がハイレベルなことは前述しましたが、常温や冷凍のPBもスゴいんです。たとえばこの「海老マヨ」は、一般的に海老チリの陰に隠れてしまっている海老マヨを商品化したという中華愛、または海老愛からして共感。ちなみに同シリーズの海老チリは、通常のと大粒海老の2種があります。
そして見てください。パッケージのシズル感とスタイリッシュなデザインを! ヤオコーPBの「Yes!」すべてではないのですが、多くの商品に鮮やかで無駄のない、美しいクリエイティブが発揮され、より購買欲をくすぐられるのです。

「海老マヨ」の味は、ヘタな店にありがちな「海老が小さくて衣を食べてる感」がなく、しっかりプリプリで海老のうまみも十分。衣はほわっとしたニュアンスの仕上がりで、マヨソースとの絡みもナイスです。

マヨソースが、いい意味でマヨネーズ感の強すぎない、おいしいソースになっている点も見逃せません。“味変”するなら、黒胡椒でシャープに仕上げるのがオススメ。加えてヤオコーは海老を使った惣菜やPBが多く、海老好きはきっと推したくなるスーパーです。

【PB】色鮮やかなドライフルーツ売り場は必見!

多彩なラインナップのなかで光るすもも!
ヤオコーが種類豊富にラインナップしている、「やわらかドライフルーツ」シリーズのすもも。ひと口サイズで食べやすく、しっとりとして凝縮感のある味わいは満足度も抜群です。

珍しいすもものドライフルーツ
「Yes!」のクリエイティブについてはクドいほど触れましたが、ドライフルーツとナッツは特にわかりやすい例です。店内同列の棚でNB(メーカー品)と見比べれば、デザインの違いは一目瞭然。

ひと目でわかりやすい整ったレイアウト、写真と文字の計算されたバランス、適切かつ遊び心を感じる配色などなど。結果、ビジュアルもウマそうなのです。味は当然素晴らしく、そしてこれまた果実のバリエーションが豊富。
イチオシTOP3は「和歌山県産 すもも」「和歌山県産 紀州南高梅」「カリフォルニア産 種ぬきプルーン」ですが、プルーンだけでも全4種あって感動的。普通に「すもも」って珍しいですよね。一方で「もも」はないのですが、「すもものドライフルーツ、おいしいので食べてみて!」的なヤオコーの熱意を感じます。

余談ですが、ナッツも同様にバラエティ豊か。ミックスナッツは3・4・6種をそろえ、通常タイプ(塩味)と素煎り、スモークやハーブソルトなどのフレーバー系も充実。

ナッツとドライフルーツを組み合わせたアソートも多く、「3種のフルーツ&ナッツ withチーズ 90g」という意欲作も。デザインの秀逸さも見どころのひとつです。
創業130年を超える老舗ながら、PB「Yes!」の味とデザインで今なお進化を続けるヤオコー。今回の5品も、名物の手握りおはぎから中華の実力派、色鮮やかなドライフルーツまで、どれも“さすが”と唸る完成度でした。スーパー総選挙で1位に輝いたのも納得です。近所にあるなら、まずは総菜売り場と「Yes!」の棚をじっくり眺めてみてください。